手術当日

■【治療・症状】
・朝6時に浣腸
・点滴
・洗面
・手術室へ
・局所麻酔、全身麻酔
・手術(約3時間)
・家族と面会

■【詳細】
[手術前]
本日はついに手術の日。
朝の浣腸は、だいぶ慣れてあまり不快感なくこなすことができた。
点滴をし、洗面と歯磨きをして準備完了。
点滴をすると、途端に病人になった感じ…。
開始5分前に看護師さんと手術室へ向かう。
主人の家族と自分の家族が見送ってくれて、心強さを感じる。
手術室の準備室のような部屋に入り、マジックテープだらけの手術着に着替える。シャワーキャップのような帽子をかぶり、いざ手術室へ。
[手術中]
看護師さんがドアを開けてくれると、ドラマや映画で観る手術室そのもので、看護師さんたちも慌ただしく個人データや点滴残数などを確認しており、いよいよ始まるんだという実感が高まった。
痛そうで嫌だなあと思っていた背中の局所麻酔だが、若干チクチクするくらいで終わった。看護師さんがずっと側にいて、針の入り具合の状況を説明してくださったので安心感があった。
そして麻酔をする段になったとき「差し歯はありますか?」と聞かれ「あります」と答えた。「えっ、ありますか?どこですか?」と言われ、急に聞かれたので咄嗟に答えられず「えっと…」と戸惑ってしまった。
結論としては、前歯でないなら大丈夫とのこと。
フー、びっくりした。
そんなこんなで、酸素マスクのようなものを当てられて全身麻酔となった。すぐに意識不明になるかと思ったら、しばらく麻酔が効かなかったので目を空けてみると、先生方全員がこちらの様子に注目していたので一瞬ビックリした。
先生から「静脈麻酔(←?あまり覚えていない)をしますが、痛いです。こんなに痛くていいのかと、ちょっと驚いてしまうくらい痛いけれど大丈夫ですから心配しないでくださいね」と言われて、え〜、痛いのイヤだな…と思ったあたりで、意識が途切れた。

………

次の瞬間、名前を呼ばれて「手術は無事終了しましたよ〜」と言われた。
その瞬間「えっ?もう?!」と思った
意識は鮮明に覚醒した。
先生からあらためて「無事終了しましたからね、いまご家族に説明しています(←きます?)からね」と伝えていただいた。
気管内に管を挿入していたため、なかなか声が出ないが、あらかじめ説明していただいてたので動揺せずにすんだ。やっとの思いで「や、やっぱり、ら、卵巣でしたか」と聞いたら「卵巣でした。でも綺麗に取りましたからね(←言葉遣いは定かではないがこんな感じ)」とのこと。
やはり子宮筋腫ではなく卵巣だったか…。あとは悪性か良性かの病理検査結果待ちか…と思った。
[手術後]
その後、また看護師さんたちが慌ただしく手術の後片付けをしていて、私はストレッチャーに乗せられ観察室へ。
痛みも気持ち悪さも何もなかった。
ご家族と会えますよと言ってもらい、皆さんが会いに来てくれた。
あらかじめ「先生からの説明を教えてください」と頼んでいた主人のお母さんがすぐにきてくれて「大丈夫だったわよ!」と笑顔で伝えてくださった。
もっと詳しく知りたい…と思ったらすぐに察してくれ「腫瘍は先生が見た感じでは悪いようではなく、臓器も全部触って診てくれたけど転移とかはなかった。(良性の可能性が)7割から9割に上がった(と先生が言っていた)わよ!」と一番知りたかったことだけを簡潔に伝えてくださったので、さすがお母さん、頼りになる…!と思った。本当にありがたかった。
その後、笑顔の主人に会えてさらにホッとした。
自分の家族も安心した様子を見せてくれて、ああ、良かった…と思った。
家族は10分くらいで退出になり、痛み止めが効いていたせいか、気持ちよく眠れた。
終わったんだ…とりあえずは良かった…と思った。
しかし、本当の地獄はここからだった。